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人生を考えずに教育を語る

最近大学の予算を10%OFFにします、とかいうニュースが流れている。
社会保障費の増加を認めたまま支出を抑えるために他の部分を犠牲にするそうだ。

社会保障費の増加分は年間1兆円以上らしい。これを放置していたら他の事何もできなくなるのでは?

さて、大学の予算の話。削減された予算をすべて授業料で賄ったら、国立大学の授業料は年間80万円を超えるようだ。東大の予算をすべて授業料で賄ったら年間300万円だとか。それ、私大の医学部行ける金額。

よく大学の授業料は受益者負担だからあげても良い、という論理がある。
ここで受益者とは学生のことを指すのだろうが、実は受益者は授業料を負担などしていない。負担者は親だ。
では、4年間の学費と生活費を負担できるだけの裕福な親の下に生まれなかった者はどうなるのだろうか。

現在、国立大学では授業料免除制度がある。学力と家計の困窮具合から審査により授業料を半額ないし全額免除する制度だ。
この制度のおかげで、どのような環境に生まれ育った者であっても、日本国ではその能力の応じて等しく教育を受ける権利を享受することができる。憲法と教育基本法に規定された国民の権利だ。
教育基本法には経済的困窮により教育を受ける権利を脅かされないように、国は奨学制度を整えなければならないという条文がある。

「能力」に授業料などを支払える経済的能力を見出そうとする者もあるだろうが、それは間違いだ。もう一度指摘するが、授業料を払える学生はほとんどいない。授業料を払える親がいるだけだ。


どの親のもとに生まれるか。それで人生を決める社会を階級社会という。
日本は不自由で、不平等な国を目指すのだろうか。

2009年の就職状況を見てほしい。大学を卒業しても職がないという。いわんや高卒をや。年末の内定率の上昇は進学による就職希望者の減少、つまり問題の先送りでしかなかったことが明らかになってきた。
何がコンクリートから人へか。何が高校無償化か。奨学金の拡充はいつになったら始まるのか。

希望を見せてから奪い取る行為は、希望を全く与えないことよりも残酷だ。
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下流社会から東大を目指した。
東京大学工学部卒業。
同大学院工学系研究科。

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