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旅行

旅行に行ってきました。ひとり旅です。
学部のころは節約節約で旅行なんて論外!でした。
1年生のときはサークルに参加していましたが、合宿にすら不参加だったり途中退場だったり。
特に経済的危機感の高まりによってサークルをやめた2年生以降は自分の楽しみのためにお金を使って遠くへ行くということをほとんどしませんでした。学科の卒業旅行くらいです。それも関東ですが。
チープな旅なら都電荒川線を終点まで行ってみたり、青春18きっぷで武蔵野線を一周してみたりというのはあるんですけどね。
もちろん行けるなら、財布がそれを許すなら、行きたいという気持ちが常にありました。

そんな中で、青春18きっぷが1回分余るという事態が発生しました。
伊豆や鎌倉、横浜にすら行ったことのない私としては近場にいくらでも行きたいところがあったのですが、思い切って遠くへ行くことにしました。

日本三景・松島へ。
昔から風景を眺めるのが好きなので東京に最も近い日本三景・松島に行くことにしました。
片道を青春18きっぷにしても、片道を新幹線にすれば日帰りで観光できるというのが良かったところです。
東北新幹線E5系はやぶさに乗ってみたかったという不純な(?)動機もありました。工学部ですし。
さらに東北大学に行ってみたかったとか、震災の爪痕がどれほど残っているのかだとか、仙台方面に気になることがいくつかありました。


まずは青春18きっぷで東京駅まで移動し、仙台までの学割乗車券と特急券を購入。はやぶさは指定席のみなのですごく高かった。9930円。
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はやぶさ1号の前にはカメラを構えた子供たちと親子連れが列をなしていて、写真を撮れたのが発車ギリギリになってしまいました。私も子供のようなワクワクしていたわけです。

振り返ると先日見てきた東京駅の丸の内口の建物が見えました。そして新しくなった郵政の本社ビルも。摩天楼ですね。
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東京を出るとビュンビュン加速していくはやぶさ。とっても速い。
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あっという間に大宮について、大宮から先もものすごい速さで駆け抜けていきました。ずっと外の風景がどう変化していくかを見ていたのですが、都市部から出ると青々とした水田が関東平野の隅まで続いていました。

はやぶさが速度を上げていくにつれ、私も気分が高揚してくるのを感じました。
あまりにも久しぶりの感覚でおかしなテンションだなと思っていましたが、それはただ単純に目の前のことに興奮し、楽しんでいるときの感覚でした。
東京に来てから4年間、いろいろとありすぎて、自分は人生の楽しみ方を忘れてしまっていたのかもしれない。
そんなことを考えながら、山間部に入ってトンネルだらけだなと思っていたら、もう仙台。東京からわずか94分でした。
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今度は18きっぷに切り替え仙石線で松島海岸駅へ。
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近郊路線図の「代行バス」の文字に胸がチクッと痛みました。

途中に多賀城という駅があり、歴史の授業で出てきたなぁと勝手に盛り上がっていました。

30分もせずに松島海岸駅に着きました。この先の代行バスは松島海岸駅から出ているということで、ほとんどの乗客が下りていきました。
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さすが松島。こんなに暑いのに観光客がわんさかいらっしゃる。

「松島や ああ松島や 松島や」
松尾芭蕉が『奥の細道』で松島を訪れた際に、あまりに絶景なので句が浮かばず、この句を詠んだという逸話があるが、この川柳は後世の狂歌師の田原坊の作で、芭蕉の作ではないとされる。ただし、その場で句が思い浮かばなかったのは事実らしい。また別の説では、句は詠んだが景色に釣り合うよいものができなかったともいわれる。
-Wikipedia
松島といえば松尾芭蕉、ということで芭蕉の足跡を求めて雄島へ。
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ところが雄島へ渡る橋が津波で流されてしまったとか。
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島の近くまで行ってみたはいいものの、本当に橋が流されており島には渡れませんでした。残念。
観光地であるためか瓦礫の類は全く見られなかった松島ですが、実はここかしこに震災の爪痕が残されていたようです。

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遊覧船の出発を待つ間に重要文化財・五大堂を見てきました。松島だけあって松ばかり。そして観光客がたくさん。

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寄り道をしている間に遊覧船乗り場には長蛇の列が。

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遊覧船には無事に乗れて、説明を聞きながら松島湾を一周してきました。
おもしろい形の島がたくさんありました。
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大型遊覧船は人でいっぱいで、外国人観光客もそこそこいました。
震災の傷痕なんて一見しただけでは見えやしない。だけれども、遊覧船の説明や待合所に展示してあった写真からは間違いなくあの日ここに津波がやってきて、多くのものを押し流していったことを教えてくれました。
それを思うと悲しくって悲しくって、涙が出そうでした。

自然の猛威の前には、人間の力はあまりにも無力で、私たちから大切なものを容赦なく奪っていきました。天が与えた試練というには、むごすぎるものでした。つらくて、悔しくてたまりません。
 時計の針は十四時四十六分を指したままです。でも時は確実に流れています。生かされた者として、顔を上げ、常に思いやりの心を持ち、強く、正しく、たくましく生きていかなければなりません。
 命の重さを知るには大きすぎる代償でした。しかし、苦境にあっても、天を恨まず、運命に耐え、助け合って生きていくことが、これからの私たちの使命です。

-気仙沼市立階上中学校平成22年度卒業式答辞
これを思い出しちゃうんですよね。

代行バスに乗って女川の方まで、津波の被害が大きかったところまで見に行こうかと考えていましたが、間違いなく泣いてしまいそうだったのでやめておきました。今考えると、それでも行って見た方が良かったのかもしれません。
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国宝・瑞巌寺に寄って、仙台へ。
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仙台駅前からバスに乗って仙台城跡、そして東北大学青葉山キャンパスへ。東北大に行った友達からはいつも毎日山登りで辛いという愚痴を聞いていたのでいかほどのものかと確かめることにしました。
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ところがバスを間違えて青葉山の隣の八木山についてしまいました。仕方がないので歩くことにしました。
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谷の向こう側に大学らしき建物群が見えました。
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杜の都とはいえ政令指定都市とは思えないほどの豊かな自然の中を歩いていると、ここは仙台だぞと主張するかのようなものが現れました。
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この先の坂を上ると仙台城跡公園があり、伊達政宗騎馬像ともお会いすることができました。残念ながら逆光ですが。
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この時点で14時半をまわり未だ昼食を食べていませんでした。帰りは18きっぷなので在来線の東京行終電仙台17時発に乗らなければならず、急いで東北大に向かいました。生協が食堂で昼ごはんを食べることにしました。
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坂道をさらに登っていくと、見慣れた危険な標識があると思ったらやはり大学でした。
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そんなこんなで東北大学青葉山キャンパス到着です。本当に山の上でした。
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ところが停電のためコンビニがお休みというお知らせ。嫌な予感がします。
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カフェももちろん停電でお休みでした。
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驚くほどきれいな食堂もお休みでした。ということで東北大学が山の上にあることだけを確認して帰路に就くことになりました。
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青葉山キャンパスは緑豊かで美しい素敵なところでした。
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最後に仙台駅で牛タンを食べてお腹いっぱいになり、片道約8時間の帰り道に向かいました。家に着いたのは結局午前1時でした。
この松島日帰り旅行は初めて自分のためだけに大枚はたいて出かけた旅行でしたが、とっても楽しめたと思います。
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帰りは暇だったので乗換駅で降りたりもしました。福島はまだ元気があったのですが、福島から南は居眠りしたり本を読んだりしていました。

おしまい。
20,871円なり。
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2件のコメント

[C637] はじめまして

いつもブログを読ませていただいている仙台在住の者です。
つい最近othmerさんがこちらにいらしていたと知り、驚きました(^^)
楽しまれたようで、何よりです。
これからも陰ながら応援しています。

[C638] Re: はじめまして

aobaさん
ありがとうございます。
仙台旅行でずいぶんと心が癒されました。
いつかまたゆっくり見て回りたいと思います。
  • 2012-09-10
  • othmer
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プロフィール

othmer

Author:othmer
下流社会から東大を目指した。
東京大学工学部卒業。
同大学院工学系研究科。

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