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就活体験記

これは東京大学大学院工学系研究科(工学部)の修士2014年卒として就職活動をした1年間のまとめです。

[公式スケジュール]
10月1日 業界の説明会解禁
12月1日 企業の説明会解禁
4月1日 選考解禁

このスケジュールは、経団連に参加している企業の建前です。大人は本音と建前がうまく使い分けられるそうなので、注意しましょう。
なお、外資系企業や文系就職、情報系では、これよりも前倒しで選考が行われます。
インターンシップに参加した学生や、指導教員のコネが強い学生は、これとは別のルートが用意されているようです。

[就職活動を始める前に]
大学院修士課程に進学した時点で、私は民間に就職したいと考えていました。
長引く不況で新卒採用は厳しい状態が続いていると各種報道を通してわかっていたので、就職活動はしっかりやろうと考えていました。
特に、次の3点についてはいずれも一定の水準に達しておくべきであり、大学院入学からすぐ準備を始めました。
・コミュニケーション能力
・英語
・専門知識

コミュニケーション能力については、どこでも言われている通りです。学部の卒業研究で大変な思いをして、精神をすり減らしていたので、愛想を取り戻せるように(「普通の人」になるように)と考えていました。具体的には、アルバイトや研究室の人間関係を円滑に運べるようにという当たり前のことをしていました。

英語については、ハイエンドな仕事に就くためには不可欠なものでしょう。就職活動では一般にTOEICの点数で英語の能力をはかるようなのですが、私はTOEICを受験したことがありませんでした。そこで、早い時期にTOEICを受けて、良いスコアを取るために特別な勉強がいるのかどうかを判断することにしました。

専門知識については、研究開発の仕事では特に求められるものであると考えていました。欧米と比べて、日本では「ポテンシャル採用」という言い方がされている通り、企業と大学での研究内容が必ずしもマッチする必要はないようです。ただ、ジョブマッチングのような制度を取っている企業では、高い専門性が重要になるでしょう。少なくとも、大学院まで行っているのだから、技術職で採用選考を受けているのだから、質問に的確な答えを返せる程度には専門知識が必要でしょう。これは日頃の勉強や研究活動を通して高めていくしかありません。

[実際にやったこと11月末まで]
11月までは、就活全体を見据えた準備の期間でした。

まず、英語の能力を評価するため6月にTOEICを受けました。
これでスコアが悪ければ、夏に英語の勉強をしておこうと考えてのことです。
実際には、905点という高いスコアが得られたので、英語の勉強を特に頑張るということはありませんでした。

また、先輩のつてで内定者飲みに混ぜてもらいもしました。
これで就活とはどのようなものか、その会社にはどのようなキャラクターの人物が集まるのかを見ました。
これは東京都心の大学に通っていることが役に立ちました。

8月にインターンをしようかと考えましたが、研究やその他の都合を鑑みて、やめておきました。
ただ、研究室の先輩はやった方はいいと言っていました。

10月、11月はちょくちょく就活支援企業のイベントに参加し、就活とはいかなるものかと情報収集をしていました。
例えば、アカリクという会社が本郷キャンパスで開いたガイダンスには参加しました。会場で会った友人に「茶番だ」と愚痴っていたのを覚えています。
同じアカリクのイベントでも、数社の人事担当者を呼んだ交流イベントは、企業の方のお話を聞けて勉強になりました。

[実際にやったこと3月末まで]
12月から3月は、実際に受ける企業を選ぶ段階でした。

12月1日にはマイナビはじめ各種就活サイトがオープンし、プレエントリーを行いました。
プレエントリーとは、各企業に説明会などの情報を請求する行為です。対して、本エントリーは選考に応募することを意味します。

12月からは合同説明会が始まりました。
合同説明会とは、数十もの企業が一同に会し、小さなブースを設けて数十分程度の説明会を繰り返すイベントです。知らなかった企業と出会える場ではありますが、得られる情報は企業のWEBサイトやパンフレットと同程度です。
各地のイベント会場で合同説明会があり、数回参加しました。

一般向けの合同説明会は当たり障りの無いことしか聞けないので、東大の学生はあまり参加する意味がありません。商品券狙いか、リクラブ(就活を口実にしたナンパ)狙いでなければ得るものは少ないでしょう。
それというのも、東大生向けの合同説明会が本郷キャンパス周辺で何度も開かれるためです。
学生の人数が少なく快適なだけでなく、東大生が行きそうな名だたる大企業や中央省庁が出展しており、企業の側も相手が東大生だとわかっている分、それなりの説明をしてくれます。
特に大学公式の合同説明会が御殿下(本郷キャンパスの体育館)で開かれ、ここには卒業生が説明に来るので、一般向けと比べてはるかに有意義なため、極論すればこれだけ参加すれば大丈夫です。
他にも、工学部主催のものや、生協主催のもの、就活支援企業のものなどがあります。

12月からは各企業の会社説明会も始まりました。
こちらはじっくりと企業の方から説明を受けられるのはもちろん、具体的ば選考スケジュールも明らかにされるため、絶対に参加すべきものです。
企業によっては、会社説明かに参加しないと選考を受けることさえできない場合があります。
私も12月から2月くらいに10社程度の説明会に参加しました。

ちなみに、多くの場合、会社説明会の予約がWEB上で行われ、予約しようとしても既に満席ということがよくあります。
そのようなときは、人事担当者に直接メールすれば、結構な確率で席を用意してもらえます。また、慶応の友人は、予約が取れなくても当日会場に行って、キャンセル待ちすれば良いと教えてくれました。
学歴が効いているのかもしれませんが、少なくとも強い熱意を示せば応えてもらえます。

一部の超大手企業では、大学ごとに説明会や社員との懇談会を用意してくれることがあります。
プレエントリーしたり、会社説明会に参加したりしていると、案内を送ってもらえるようです。
懇談会の集合場所がなぜかレストランで、じゃぶじゃぶお酒を飲ませられて、それが実は選考の一部で人物を見られているなんてことがあったとかなかったとか。寿司が美味しかったなぁ(笑)
お金が余っている企業の選考はとりあえず受けておくと美味しい思いができるかもしれません。

会社説明会に加えて、1月下旬から3月上旬には事業所見学が行われました。
技術系の選考であれば、これは間違いなく大きな意味があります。現場を見られるのはもちろん、人事ではなく現場の技術者の方とお話できるので、非常に情報量が豊富です。
さらに、一部の企業では事業所見学に参加しないと、選考を受けることすらできないこともあります。
また、見学の途中でなぜか中堅の技術者が出てきて、いきなり研究のプレゼンをさせられたり、見学の後の懇親会でリクルータと思しき方が名簿にチェックをつけていたりということもありました。まだ4月ではないので、選考には関係がないはずですが、4月以降に選考される際に、見学の際の印象が影響するのかもしれません。
ちなみに、交通費はたいてい出ます。

これらと並行して、エントリーシートや履歴書、研究概要などを書いて企業に送ったり、WEBテストやSPIといった能力検査を受けたりしました。
選考に落ちたことを知らせる、いわゆる「お祈りメール」が来だしたのもこのあたりでした。


私は3月の学会に出ることになっていたので、これら就職活動を進めるのと同時に、かなり研究に力を注いでいました。2月以降、基本的に休日はありませんでした。
多くの学生にとって、3月の学会は就職活動に不都合なので全力で回避するらしいのですが、私は研究業績を残したかったので発表を行うことにしました。
それというのも、研究開発職の選考では技術面接と呼ばれる研究発表があるため、その準備をしておきたかったということがありました。
また、大学院生の学生支援機構第一種奨学金は、優秀な研究業績による返還免除あるので、それに向けてという理由もありました。
ついでに言えば、前の研究室でお世話になった方に、いまも頑張っているということを伝えられればという願いもあったりしました。

これら一連の出来事が、先輩方の卒業シーズンと重なるため、非常に苦しい日々を送ることになりました。

[志望した企業]
私は研究開発の仕事を希望していました。
新しい技術を生み出し、優れた製品によって人類の課題を解決するような貢献をしたいと考えたためです。
この考えは、このblogにもあるように、私は社会全体にずいぶんと支えられて生きてこられたので、私自身も強く優しい社会を実現する大人になりたいという想いから生まれました。
そうすると、研究開発をしっかりやっていて、グローバルに戦える企業を目指すことになります。

WEBなどで調べられる簡単な数字でいえば、売上高1兆円、売上に対する研究開発費1%くらいを目安に企業を探しました。
この他にも、研究所として独立している企業(ただし修士を採用している)もいくつか見ていました。

上の基準より甘めに見て、自分の専門と合うところとなると、調べて限りではせいぜい10社くらいになりました。
だいたい1月中には本エントリーする企業は決めていました。
我ながら大企業病だな、なんて思ったりもしました。
ただ、それほど大きくない企業は、東大の院生が来ても本気ではないと思われて、学歴がネガティブな影響を与えるという「学歴逆フィルター」があるというような話を聞いたことがあります。

[実際にやったこと4月1日以降]
4月1日から選考が本格的に始まりました。
ここでいう選考とは、ほとんど面接と同義です。エントリーシートや能力検査などの書類選考を通過した学生には、面接の案内が届きます。
ちなみに、4月1日や第1週に内々定が出る企業もそこそこありますが、面接が1回で済むはずもなく、実情は察してください。
4月1日に内々定が出ることを、それ以前に知らされることもあるかもしれませんが、そういうことです。

私は2日から面接がスタートして、第1週が一次面接、第2週が二次面接(技術面接など)、第2週の週末から第3週にかけて最終面接という形でした。
多くの学生は、3月までに面接を行う企業で練習を積んだ上で、4月の選考に臨むようです。私もそういった準備をしようとしたのですが、そういった企業には書類選考で落とされたので、4月2日が正真正銘初めての面接でした。

一次面接では、主に人物を簡単に評価されたように感じました。
「学生時代に頑張ったこと」や志望動機などを主に聞かれました。学生数名と社員一人のような組み合わせが多かったように思います。
普段は研究室であまりしゃべらずに研究ばかりしていたので、あまりうまく話すことはできず、どの面接も失敗ばかりだったように感じました。
さらに、行けると思っていた企業のいくつかで種類選考を通過できなかったため、4月第2週中頃くらいには精神状態が最悪になっていました。応募していたすべての企業とご縁がなかった時に備えて、まだエントリーを受け付けていた中堅企業にいくつか応募しました。また、専攻に求人を出している企業のリストを調べたりしていました。

また、すでに働いている友人にアドバイスを求めたりして、面接をどうにか乗り越えようともがいていました。
特に、高校からの人がくれた「嘘はバレる。ありのままでいい。」「練習すれば緊張は自然と解ける。」「根拠のない自信を持っていけ。」というアドバイスは大変誘起を与えてくれました。

その後幸い数社から二次面接(主に技術面接)の案内を受けて、3月に学会で発表してきたような内容のプレゼンをしていきました。企業によっては、専門が異なる人にもわかりやすくということで、かなり丸めたお話をしたところもありました。元来私はサイエンスコミュニケーションに興味があり、わかりやすく伝えるという練習はしてきたので、そこそこ受けの良い説明ができました。
また、面接に望む態度としても、目をギラギラと輝かせて、ガツガツと自分をアピールしていきました。

幸い3社から最終面接(役員・人事面接)に呼んでいただけました。まさに、窮鼠猫を噛むという状況でした。
1社目では、エントリーシートの内容をかなり評価していただけたようで、笑いがあったり、非常に和やかに面接が進んだ一方で、研究内容については実用化に向けた展望を充分に示すことができませんでした。すでにその企業に決まっていた専攻の同期は、即日で電話が来るという話で21時まで待ちましたが、残念ながら電話はありませんでした。
2社目は、1社目の翌日でした。前日の重たい気持ちを振り払って、全力で自分を売り込んできました。こちら和やかな雰囲気で終わり、面接から3時間程度で内々定の電話をもらいました。
志望順位は自分の中で確定していたので、即座に内々定を受諾し、3社目は選考を辞退しました。

今にも死にそうだった4月第2週の中頃から1週間も経たずに、良い意味で就活を終えることができました。
あまりにも表情や雰囲気の変化が大きかったので、研究室の同期からずっとネタにされています。

まだ就活を続けている専攻の同期もいて、微妙に喜べない部分もありますが、私はこうして研究研究の日々に戻って来ました。
いつも頑張っている同期たちの就職が、一日も早く決まることを願ってやみません。

[全体を振り返って]
結果としてはうまくいったと思います。
研究もそれなりに進んでいますし、就職先もかなり研究を熱心にやっている企業です。経営が少し心配ですが。

就活は情報戦だとよく言われます。
各企業の動きも、学生の動きも、さらには選考基準も明確にわからないためです。乗り遅れたら一発アウト。
みん就や2chのようなWEBサイト、大学の就職支援制度、大学での縦横のつながりなどを駆使して、どれだけ早く尤もらしい情報を手に入れるかが、勝負の分かれ目になるようです。

熱意と早さは選考の上でも重要です。
本エントリーに複数の日程が用意されていれば、必ず第1回の締め切りに出すべきです。私も、研究室の同期も、どの締め切りに出したのかで結果が大きく変わっています。
面接でも、胸を張って論理的に熱意を伝えれば、あとはどうにかなるようにも思えます。
面接の「コツ」を掴むと、あとはいくらでも内定が出ると、研究室の同期は言っていました。その実、彼は誰もが羨む超大手から何社も内々定を受けていました。面接が楽しいとすら言っていました。むしろ楽しむくらいがいいのかもしれません。

私の少ない経験からそのコツを言葉にするとしたら、次のようになるでしょう。
自信をもって、明るく元気にハキハキと、熱意を溢れさせ、それでいて論理的に、わかりやすく話す。
と、結局友人にもらったアドバイス通りです(笑)

気をつけなければならないのが、「熱意を」といっても運や相性で落とされることもありますので、就職活動自体は淡々と機械的に進めて行かないと、心が荒れ果てます。


・推薦について
技術系では、指導教員または大学の推薦を受けて、特別コースで就職活動をすることができます。
推薦は強力な手段ですが、内々定を受けたら自分から辞退することはできません。推薦者の信用を傷つけるので。といいつつも推薦で辞退する人を見かけて度肝を抜かれました。

推薦があっても、それがほとんど確実に内々定を受けられるものなのか、一次面接免除程度なのか、はたまた受験票程度の価値しかないのかは、企業によって異なります。よくよく調べてください。
よく聞く話では、重電系は要注意です。

ちなみに、私が受けた本命の企業は一次面接免除程度の価値しかなかったので、推薦は使いませんでした。自由応募というやつです。

・学歴フィルタについて
企業ごとに違います。
ただ、選考が進んでいくと、面接で一緒になる学生の大学名は聞いたことがあるところばかりになりました。関東の大学なら国公立と早慶、理科大、MARCHくらいでした。
面接に行ったら学科の同期がいるなんてことも、往々にしてありました。研究職で専門が重なれば、みなさん同じ企業を受けるよねということです。
同じ大学の同じ学科から何人も採用するわけがないので、結局東大生は東大生同士、それも知り合い同士の戦いになっているという話を先輩から聞かされました。
日東駒専の友人は、それだからこそ自分たちにもチャンスがあるのだと言って、実際に財閥系超大手に就職を決めていました。
そういうことで、東大生だから大丈夫とあぐらをかいていると、恐ろしい結末が待っています。
もちろん、基礎的な知的能力はあるはずなので、がんばればポジティブな学歴フィルタの恩恵に預かれるでしょう。
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othmer

Author:othmer
下流社会から東大を目指した。
東京大学工学部卒業。
同大学院工学系研究科。

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私は乗り越えた。君にもきっと、できる。


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