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初任給の使い道

初任給というものは、それまでにお世話になった方たちに恩返しするために使うことが奨励されています。

私の場合は、親と大学に恩返ししようと考えています。

まず、親に対して。
「お前を東大にやる金は無い」と言われたとき、私は憤慨しました。なにくそ、見返してやるという強い気持ちを持って、東京に出てこれまで頑張ってきました。
長い時間が流れ、怒りはやがて収まりました。むしろ、非常に困難な状況にあっても、諦めず懸命に子育てを親の責任を全うしようとした点に尊敬と感謝の念を抱くようになりました。
どこかで書いたかもしれませんが、我が家は母子家庭です。父親の家庭内暴力が原因で、私が幼少のときに離婚しました。ドメスティック・バイオレンスという言葉もない時代です。よくもまあ女手ひとつで幼い子供二人育てられたものだと思います。
苦労した分だけ子供への思い入れが強かったのでしょう。いまになって考えれば、私を東大に行かせたくなかったのは、お金がないせいだけでなく、自分の傍に置いておきたかったからという理由も思い浮かびます。結果的にどうにかなったこと、そしてこの程度のことなら許容できる程度に私も成熟したことから、もう私は怒っていません。
そんなときに弟の家出がありました。さらに、私も就職して実家に帰る時間が短くなるのはもちろん、親の手を離れていきます。せめて、身体のことは大切にしてほしいけれど、自分たちは近くにいられない。
ということで、マッサージチェアを買ってあげることにしました。電器屋で値切って、23万6千円。初任給を使い切りました(笑)


次に、大学について。
そもそも前述のような厳しい状況にあっても、東大に入ってまともに勉学に打ち込める見込みが立てられたのは、国立大学には授業料免除制度があるということを知ったためでした。特に、東京大学は年収400万円未満の学部学生を基本的に授業料免除する旨を発表しており、おかげで私は「努力は報われる」と信じることができました。大学院までの6年間では、大学院で一部支払ったとはいえ、授業料免除だけで300万円程度の経済的支援を受けたことになります。
さらに、学部の4年間は三鷹国際学生宿舎と豊島国際学生宿舎に入居できたことも、私の学生生活を力強く支えてくれました。物価の高い東京でも暮していけたのは、学生宿舎の低廉な家賃のおかげです。そのうえ、すばらしい友人たちとの出会いといった金銭に還元できない恩恵にもあずかりました。
このような東京大学の優れた学生支援は、国からの予算が減らされ続ける中で、各部局の努力と学外からの寄付で行われているものです。そこで、私としては微力ですが大学に寄付をすることにしました。
大学への寄付は、東大基金から行えます。寄付の目的も選べるので、「奨学制度の拡充」を目的として1万円寄付します。
貯金から出しますが、まあいい機会なので一緒にやっておきましょう。


最後に、これは恩返しというわけではありませんが、もうひとつ特別なお金の使い道を考えています。
そこそこの収入を定期的に得られるようになりましたので、得られたお金は世の中を自分が望む方向に進むように使いたいと考えています。自分が良いと感じるものにお金を使うということです。
私がどうにかしたいと考えていることとして、教育の機会均等があります。教育の機会均等は、国の仕組みの議論になりがちですが、議論をしている間にいまここで苦しんでいる若者を救う草の根活動を支援するのも同様に大切です。
そこで、いずれも友人から話を聞いて支援したいと思えたmanaveeキッズドアに月額1千円で少なくとも1年間は寄付をしていきたいと考えています。

6月からは学生支援機構の奨学金という名のローン返済が始まりますが、これくらいなら大丈夫でしょう。
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2件のコメント

[C679] 親孝行ですね

初めまして
昨年からブログを時々拝見して
おりました。
伊藤謝恩育英財団の記事を
拝見したからです。
子供がこの春からこの財団に
お世話になることになりました
あなたのブログを拝見したときに
私は親として娘の学びの邪魔だけは
してはいけないと強く感じました。

久々にブログを拝見すると
卒業されて仕事をされているの
ですね。そして親孝行ですね。

身体に気をつけて仕事をされてください。ブログこれからも続けてくださいね

[C680] Re: 親孝行ですね

>ma様

ありがとうございます。

御息女の進学、そして伊藤謝恩育英財団奨学生への採用、心よりお祝い申し上げます。
これから大変なことが様々あるでしょうが、そこには苦労を上回る喜びが待っていると私は信じております。
ひとつ申し添えるとすれば、くれぐれも心身の健康にはご留意くださいませ。

私自身も一層奮励努力して、その軌跡をここに残して参ります。それがどなたかの参考になるようなこうとがあれば、幸甚です。
  • 2014-05-03
  • othmer
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othmer

Author:othmer
下流社会から東大を目指した。
東京大学工学部卒業。
同大学院工学系研究科。

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私は乗り越えた。君にもきっと、できる。


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