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失敗することでもっと、強くなっていくんだから---ズートピア

友人たちががSNSでズートピアが良いと盛んに言い合っているのを見て、私も観に行きました。
本当に素晴らしい映画でした。

私としては3回ほどグッと来る場面がありました。
その中のひとつは、主人公が上京する場面です。



ウサギのジュディは警察官になりたいという夢を幼いころに抱くのですが、警察官は力の強い大型動物ばかり。まわりは無理だと言い続けます。
しかし、ジュディは努力を重ねて優秀な成績で警察学校を卒業し、あらゆる動物が平和に共存するズートピアへ上京します。

この過程というのが、私のような上京組にとっては自分の10代を振り返っているようで、感情がこみ上げてくるのです。
あらゆる可能性に満ちた輝くメトロポリス東京にたどり着いたあの日のことを思い出します。
「ズートピアでは誰でも何にでもなれる」と無邪気に語る主人公の姿に、自分は何にでもなれるという希望で胸を満たしたかつての自分を重ねてしまいます。

ここまではひとつのシーンのお話。
ズートピアの映画全体として「良かった」とされているのは、お題目としての平等がありながら結局のところ社会にはびこっている差別や思い込み、慣習などによって大きな制限を受ける個人の可能性に光を当てた点でしょう。
性別、人種、国籍、宗教といった様々な属性による差別が依然私たちヒトの社会には深刻に影を落としています。
私たちの社会の暗部を描きつつも、一見明るいディズニーのファミリー向け映画としてエンターテイメントに昇華させた点が評価されているのだと思います。
お話のテンポも早くてアクションもあるため小さい子供でも楽しんで見ることができる一方で、中学生や高校生になったときになんで他人をいじめたり馬鹿にしたりしてはいけないのか実感を持って考えさせられるような内容を含んでいるようになっています。

自由、平等、寛容といったリベラルな価値観というのは、ともすると優等生的なお題目になってしまうことがあります。
かっこつけたりいい子ぶっているわけではなくて、私たちの可能性を狭め苦しめる因習から人々を開放(Liberate)することで、今日のような豊かで平和な世界、どんな価値観の人も迫害を受けることのない(ことになっている)世界ができているということ。それを動物たちの社会を外部から眺めることによって、私たちヒト社会に気づかせてくれる作品です。

余談ですが、上京したあと主人公のジュディがうまくいかない、思ったようにならないことに悩み苦しみつつも、優しい人に出会ったり味方ができたりして壁を乗り越えていく様子も、上京組にはたまりません。
主題歌のTry Everythingが、そんな主人公-上京組に対する熱烈な応援歌となっていて、心に残りました。
邦訳も良いのですが、原曲の歌詞なんて"I'll keep on making those new mistakes"ですからね。とても前向きになります。
最近は仕事がうまくいかないときになんかに聞いて、力をもらっています。


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下流社会から東大を目指した。
東京大学工学部卒業。
同大学院工学系研究科。

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